余白

余白を残す、という概念が好きだ。

書道の世界では紙いっぱいを墨で埋めては美しくないし、生け花では不均一から生まれる空間があり、俳句では読み手の想像を膨らませることがなんちゃら and so on... だからきっと日本人には、余白が必要なんだろう。

ことダンスに置き換えても、やっぱり欲する余白 a.k.a. "間"。

振付だって、フリースタイルだって、ギッチギチの踊りには誰だって息が詰まる。
つまるところ、その余白が呼吸であり、呼吸が波となりフロウと化し、潮の満ち引きのごとき心地いい間は色気になる。

あぁ、脳裏に焼き付いて離れない憧れのあの人は、どんな想いでその手を、足をそこに差し出したのだろう。

本人が意図していない心の呼吸まで思いつめて追いつめると、憧れに近づいているどころか遠ざかっている気さえしてくる。

そんな狭間で探しているのは、その大きい背中の模倣か?!

否。

ひとつ確信があるのは、憧れの第一歩は、一生をかけてもその人になれない、ということを理解していることだ。ディス・イズ・リスペクト。

まじめか。まじめだ。今夜も酒が痛くて美味い。

僕のダンス人生、まだまだ伸びる余白はありそうだ。

"MATENROU 〜和モノdeブギー" by Yacheemi on AWA

さて今回紹介するのは、どんな音楽に影響を受けたとしても、どうしたって日本人の呼吸が滲み出てしまった和モノ8選。
やっぱり好きなのは、こんなアティチュード。どんなに形のコピーが上手くても、勝てませんですよ。あっぱれセンパイ。


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