食って良し、呑んで良しのautumn daysですが、ふと訪れた寒気のせいで気持ちは揺らぎがち。
突然先行き不安になったり、忘れたい過去に引きずられたり、センチメンタルを通り越したやさぐれひとり酒で胃腸を痛めたのはこの私。
そんなとき意地っ張りなココロを包んでもらうなら、、な女性ヴォーカリスト編特集。
痛みを知って、明日を行く。女性はやっぱり強いのです。
"センチメンタルひとり酒 〜女性ヴォーカル編〜" by Yacheemi on AWA
1. I Will Survive / Chantay Savage
"ベチャネバ"でお馴染みのR&Bディーバが1996年に放ったヒット曲で口火を切る今宵の一杯目。ディスコ・クラシックとして名高いグロリア・ゲイナーのオリジナルを、大胆にスロウダウンした名カヴァー。
「貴方と別れて私が泣崩れてると思った?」いつの時代をもサヴァイヴする女性のたくましさ、ここにあり。
2. Smoking Cigarettes / Tweet
しかしそれでも移ろいやすい秋のレディース。忘れられないあの人に想いを寄せて、真夜中に点ける煙草の火。デビュー以来のマイ・フェィバリット・シンガーであるトゥイートのさえずりは、いつ聴いてもどうしようもなく胸を締め付けられます。ライブでも合唱必至の人気曲。
3. Me & Mr Jones / Amy Winehouse
今年公開されたドキュメンタリー映画『Amy』で多くの人がその存在を偲んだ、運命のディーバ。
波乱の生活の中で彼女が貫いた愛は、とても一途なものでした。曲中で彼女が好意を寄せるミスター・ジョーンズは、ラッパーのナズだということが後に明らかになった、狂おしくも美しい一曲。
4. Forever Don't Last / Jazmine Sullivan
歌い出しひとつで、思わず息を飲んで聴き入ってしまう。デビュー時から変わらず、ジャズミンはそのマジックを持つ希代のシンガーだ。痛みを唄うとピカイチなところは、前述のエイミーやメアリーJのそれとも似ている。
2人の関係に永遠が無いことを知った彼女の叫びに、強めのアルコールがひどく染みる。
5. On Your Own / Lalah Hathaway
何度もライブに足を運ぶアーティストというのはそう多くないが、彼女のステージは繰り返し繰り返し観に行っている。豊かにも程がありすぎるヴォーカルの表現力、近年はグラミーでの評価や客演の質も含め、キャリア史上最もノッているようにも思えるレイラ。アルバム『Self Portrait』は無人島に絶対持っていきたいマスターピースだ。
別れを乗り越えてひとりでやっていく、そんな背中を後押しする一曲。
6. Strong As Glass / Goapele
昨年縁あって3回も生で拝めたゴアペレは、必要以上に自分を大きくみせたりしない、人間味溢れる麗しい女性だった。「私はガラスのように強くて脆いの、、」ライブのレパートリーにも必ず入っていたこの曲は、彼女自身の想いも深いのだろう。スーッと優しい響きに、やさぐれ気味だったひとり酒も、少しずつ落ち着きそうだ。
7. Do You Ever Think Of Me? / Corinne Bailey Rae
「なぜ2人は終わりを迎えなければならなかったんだろう」「貴方は私のことふと思い出したことがある?」時が経ったからこそ、少し冷静になって振り返れる過去。自然体なコリーヌの歌声のおかげで、流した涙もなんだか清々しい。冒頭のメロディーラインは、カーティス・メイフィールドの名曲 "Makings Of You"を匂わせたりも。
8. Carry On / Norah Jones
最新作『Day Breaks』が目下好調のノラ・ジョーンズで今宵のお酒もそろそろお開き。「過ぎたことを忘れて、前に進もう」そんなシンプルなメッセージに明日も頑張れる気がしてきた。なんだかんだで、毎日そんなに悪くない。来年4月に控えているノラの来日公演の時には、新しい自分でいれますように。
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