「Good Music and Dance」をコンセプトに生まれたメディア、それがencount。音楽が好き、ダンスが好き、そしてそこから生まれるカルチャーが好き、そんな人達が集まり出逢い、そして共に発見してく場を創っていきたい。
そんな想いが集結する場所。
これからencountにレギュラーで連載を持ってくれる8人のレギュラープレイリスター達。DJ、ダンサー。普段そのストリートカルチャーのど真ん中でそれぞれの情熱を発進し続けている彼らがいまその心の中に持つ想いとは。さまざまな目線でそのシーンを作り出し常に“音”に携わっている彼らが紡ぐプレイリストとは。
日々のシーンを彩る音楽を“文字”でそして“音”でアウトプットしていってくれる彼らに無限大の期待が拡がる。
まずはレギュラープレイリスターDJ WATARAI、Yacheemi、Dj Chika aka Inherit、そしてAKANENの4人にこのencountでの連載をどんなものしていこうと思うか、いま頭にあるビジョンをインタビューした。
まずそれぞれの連載テーマを教えてもらえますか?
"B-Side of Love"
Yacheemi(以下Y):
人生は人の目に晒されている、表ばかりじゃないなと思っていて。
メインロードとかメジャーじゃない、第三世界みたいなものにも光輝くもの、とか自分に凄くささるものがあるよ、っていう1つの提案になればいいなと。
WATARAI(以下W):
それはあるよね。名曲ってだいたいB面に隠れているものだから。
Y:本当にそうですよね。ジャンルもクロスオーバーしたものを紹介していけたらなと思っています。ダンスもやらせてもらっている自分の活動があるからこそ色々な角度から発進出来たら。基本的にはちょっとメローな歌ものになるかなぁ。
じゃあ結構マイナーなものメインに?
Y:とはいえ定番は定番でやっぱりいい曲があるのでそういうのも自分なりの解釈で入れていきたいとは思っています。僕の中のコンセプトみたいなのが、哀愁なんですよ。ダンスの時の哀愁をテーマに踊ってる所があって・・・反逆とか哀愁とか、そういうのに共感してくれる人にささるようなものになったらなぁと。
Y: あと基本的には「妄想プレイリスト」。そこは音楽のよいところでもあって、音楽によって違う自分、とか知らない場所にトリップ出来るっていう。
例えば、「運転免許のない人の為のドライブソング」とか「照れ屋のためのくさいロマンティックプレイリスト」とか。なりきり、とか憧れの世界観とかそういうのを音楽のおかげで叶えていく感覚。
なので僕のプレイリストを聴く時に場所には一切縛られない便利さがあります。電車の中でドライブプレイリストを聴いて、妄想ドライブとか完璧です。
“ Reflection Of My Soul”
Dj Chika(以下C):
ずっと自分の中で輝いている曲、心に響き続けている曲とかをどんどんプレイリストにしていこうと思ってますね。まさに魂を動かす曲というか、心にくるなぁーっていう特别な曲たちを。
DJの仕事って常にプレイリストを作り続けてるようなものだと思うんですよ。そんな中でも、ずーとやってて軸みたいなものは変わらない。そこに新しいものを加えたり、ちょっと引き算してみたり。そういう事の繰り返しだと思うので。
Chikaさんはいま海外アーティストとのコラボなどで活動されてますよね?
C:そうですね。その中でやっぱり面白いのが、同じ曲やアーティストでも人によって解釈が全然違うこと。「おーこの曲をそう理解するかーっ」っていう発見の連続なんですよ。当たり前の事なんですが音楽の捉え方って人によってこんなに違うんだということを再認識しています。
なのでそういう今自分のいる環境とか、考えている事とかそういうのもどんどん反映させられたらなと思っているのでそういう意味でもまさにこのテーマがぴったりだと思ってます。
“ Last Night VIBE. ”
AKANEN (以下A):
わたしはダンスをやっていて音在りきの仕事で。やっぱり仕事として踊っている分ダンサブルなナンバーとかダンスの曲を聞くと仕事を考えちゃう事が多くて・・・
自分でリラックスしたい時に聴くのは全然違う雰囲気の曲だったりする事が多いんです。
そういう曲って夜聴く事が多くて、家にいる時とか。それでまた明日から頑張ろう!みたいな。そういう意味でこのタイトルにしました。
その気持ちとか心の状態を忘れたくないなぁという想いを込めて。
W :DJとしてもダンサーに向けての選曲っていうのは難しいなと思う。 独特の音に対する感覚があるよね。色々なスタイルがもちろんあるしかけた曲でフロアで踊ってくれると嬉しい。
A:あ、やっぱりそうなんですね!観てるんですね〜嬉しい。その場でダンサー見て曲変えたりしますか?
W:しますねー、どんな感じの人が今日は踊ってくれてるかな、とか見つつ変えていく。
C:フロアにキーマン、みたいな人がいるなって感じることがあるなぁ。クラブイベントの時は凝った選曲をすると男の子にモテる。これDJあるある(笑)でも逆にどうしたら女の子にモテる選曲かっていうのは・・・永遠のテーマ!(笑)
“Unsigned Hype”
W: 埋もれている曲、っていうのをどんどん表にだしていくそんなプレイリストにしていこうと思っていて、新旧問わず。アンダーグラウンドな音楽。それが発見につながればいいというか、知らないだけで好きな曲、とかスタイル、とかって絶対誰にもあると思っていて。
難しい事を語ろうぜ、っていう事ではなく選択肢を拡げるような役割になっていければ。「これなに?いいねー」が始まりになることは多いと思うんです。
WATARAIさんはどういうところでそういう発見に出会うんですか?
W:ダンスイベント、とかは結構多いかな。ショーでダンサーが使っている曲で「おおーこれどこで見つけてきたんだ?」っていうのは結構ある。アーティストそのものもそうだけど、リミックスとか。
そういう時はショーの後に「使ってたあの曲なに?」って聞きに行ったりしますね。
そうなんですか!WATARAIさんに聞かれたらなんか「よっしゃ!」 ってなりますね(笑)
W:そういう意味で新しい発見とか新しい好みとの出逢いって思いがけないところに転がっていたりするので。そういうのの1つになれる可能性を発信していきたいですね。
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4人4様のテーマ・タイトル。
色々な目線で“音”に携わるプレイリスターだからこそ発見と出逢いに満ちた連載になっていくこと間違いなし。
「あ、この音なんだろう。」
新しい音楽との出逢いはもうそこまで来ている。
(Interview&Writing:Pinco Okano / Photo:Yusuke Oishi)
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