AS DANCER, AS DJ | 02

ダンサーDJ 、俺的にはOK なんだけどDJでメシ食ってる人からしたら遊びって思われるかもしれない

お二人はDJとしても活動されていらっしゃいますが、これまでのキャリアやDJを始めたきっかけを教えてください。

SORI:実はダンスをやる前にDJをやっていたんですけど、曲は幅広く聴いてましたね。当時サイファーっていうラジオ番組があってDJ WATARAIさんとかRikoさんとがやってたんだけど曲を繋いでいく楽しさとか、カッコよさとかそこで知ったな。あと「'hood」っていう映画があって、そのなかでMURO さんがDJしていたりとか、そういうところからDJに興味持っていきましたね。その後浪人時代にお茶の水のディスクユニオンとか行き始めて、レコード買い始めたかな。大学ではダンスサークル入ったんだけどDJとダンスのサークルで、そこでもDJは興味持ちつつ、でもそのあとしばらくはダンスにシフトしていったかな。

それからしばらくブランクがあって、家にはずっとターンテーブルはあったんだけど、YELLOW BLACK DANCE STUDIOの発表会の2次会でDJやらないかってTAKESABUROとTAKAHISAから誘われてその時はPCでやったんだけどそっから火が着いてまたレコード買い始めましたね。

今回ミックスもリリースされたところですが作っていた時の思いやココを聴いてほしいという部分はありますか？

SORI:俺はダンサーDJって言われることが多くて、俺的にはOK なんだけどDJでメシ食ってる人からしたら遊びって思われるかもしれない、俺だったら逆に思うかもしれないし、ただ俺としては本気度を知ってもらいたいし、商品としての価値も出したいと思っていたから、音源からアートワークまで全てこだわりましたね。今回タイトルにつけているAwakeningやDiscoという言葉の意図としてはまさに自分が改めてディスコサウンドの良さに気づけたというところからきています。聴いている人にもそこを一緒に味わってもらえたらなって思っています。とにかく、変な物は出せないと思って制作にも1年ぐらい時間を使いました。また、デザイン含めてアーティスト同士のコラボレーションもやりたくて、そのセッション具合も見てもらいたいですね。

OHISHI:俺の最初のきっかけは、ダンス始めたのは94年頃なんだけど、その時ってもちろんネット環境もないし、ダンスもやりたいんだけど音源ってどこにあんの？っていうところからのスタートだったね。それで地元の先輩から音源はレコードだ、ということを知るわけですよ。そこでレコードじゃなきゃダメなんだと、知りました。その後レコ屋いって、買ってテープに音とって、ダブルデッキでカセットテープ編集したりしてたね。テープで編集するとか今じゃ考えられないよね（笑）当時レコード買うときって何買っていいか解らないからとりあえずジャケットで買うしかないじゃん？でもそれで買ったレコードってやっぱりイマイチじゃん？すごく失敗したよね。でも、そこで 失敗を学ぶよね。そうしていくうちにレコードが貯まっていって、ある時曲を繋ぐDJ って存在を知り始めたよね。

OHISHI:先輩のヤンキーがさ（笑）レコードプレーヤー 持っててそれもらって曲をつなげてみた時に終わらずにつながっていく、それが気持ちよかったわけですよ。こんなことあるの！？って。曲って終わらねーんだ、って当時感じたよね。次の曲のイントロ入ってきたワクワク感というか。ダンス始めた頃の衝撃と似てたかな。あとは当時HOUSEのレコード持ってる先輩がいてそこで勉強してそん時にレーベルのマークとかも覚えんじゃん？ 同じマークのCD をレンタル屋で借りて、その繰り返しだよね。やっぱり探究心がないと続けられないよねー。

選曲するうえで大事にしていることってなんでしょう？

SORI:俺は良き流れを作りたいなぁ、と思っていて。良い流れを作る為に自分が意識していることとしてはダンスもをDJも時間帯であったり来ているお客さんであったりそこに自分のこだわりを掛け合わせて良き流れっていうのを作ってますね。ショーを作る時はチームみんなが良いなって思うものを意識しつつ自分のセンスも勿論こだわって、メンバーもお客さんも乗れるような選曲を心がけています。

OHISHI:ダンスもDJもHOUSE中心っていうのがあるから俺的にはそんなに変わらないんだけどDJやってる時もすごく踊ってる感じ。頭の中ではダンスしているイメージがあると言うか、そんなにダンスとDJ 意識して分けてないかな。ただショーをやるときは尺も意識するわけで全部が全部突っ込めないし、使いたい曲があって曲が優先かな。とにかく曲をいっぱい聴いて。作るときも皆で聴きまくって。ショーをやるのにはやっぱり選曲、目で見る前に音が先に入ってくるからね。選曲で人の気持ちってやっぱり動くからさ、それをもっと良くするのがダンス。高揚感つくるのも選曲の力が大きいしね。俺たちはとにかく選曲に時間かけるねー。